2014年10月
2014年10月13日
ドイツ紀行(4)
さてさて、今回のドイツでのメインイベント。
聖地巡礼とも言える、1シュトリッカー社への訪問。
シュトリッカー
http://www.stricker-handbikes.de/en/
当たり前のこと、部品がいっぱい。
あれも、これも、どれも、webやらカタログやらでいつも見ている部品が並べられている。
あぁ、ここに居れば何も困ることは無い。(笑)
そして、工房で組まれている車体を見て。
10台程平行して組まれている製品の電動アシストが9割、残りはフル電動。
タマタマなのか、意図的なのか。
さらに、電動アシストにはバッテリーを左右に2個に足してウエイトまで付けられる様になっている。
要は峠道仕様。
そんな車体たちを見ながら一つ仮説がよぎった。
軽自動車すら帰る程の価格のハンドバイクを欲しがる故に、金持ちはヤマノテに分布して、その人たちが欲するからこその仕様なのではないか、と。
このシュトリッカー社の場所すらヤマノテ。
ハンドバイクの生まれた一面を見られたそんな感じがした。
ここが世界の始まり。
そして、この日はお一人の方が案内をしてくださった。
K氏を間に通訳してもらいつつ、色々なお話を聞いた。
その中で、ここまでハンドバイクが一般化したのも感覚的に10年はかかった、とのこと。
ということは、日本ではあと10年もかかるということか。
なんとも長い道のりだ。
ドイツの製造業には職人家業としてのしくみがあると聞くなかで、次の世代への継承も成されていくのだろう。
では、日本ではどうだろう。
どうも、需要(欲する者)と供給(提供する者)との間に大きな溝を感じて仕方がなかった。
利用者でしかない自分には何もできないところも、なんとも歯がゆい。
ならば、利用者が利用者であるために、できることをするまで。
その想いを固めることができたと思う。
2014年10月05日
ドイツ紀行(3)
ということで、同じくREHACARE2014にて。
そのフル電動の種類としての、こいつだ。
○http://www.gennymobility.com
http://www.gennymobility.com/Models.aspx
要はセグウェイの車いす版。
やはり運転する道具な訳あって、多少の慣れが必要。
加減速は体を前後にバランスを変えることによって調整する。
あわせてハンドルの左右の倒し加減で方向付けをする。
体の動きと進む方向のイメージを脳で一致させる必要があり、微妙な動きをしようとするとかえって動かなくなる。(^^;)
けど、楽しい。
この一言に尽きるところではあるものの、試乗するにも誓約書を書かされ、時間10分だけとの約束の上でそれもかなりの項目だった。やはり原付並みの機能を持っているのかな、と感じた。
価格も聞いて納得の日本円にして300万円弱!
さぁ、どうしたものか。(^^;)
つぎに、もう日本でも使っている話しもちらほらとある、SmartDrive。
試乗した感覚では、なかなか良い感じであるものの、機械を気にしたくてもまったく見えないのでかえって不安に思えた。それが良いのかもしれないが。
この様なオプションもあり、固定車以外にも使えそうだ。
と、電動の話しは終わって、でも上記Gennyでも使っていた背当てがかなり一般化しているようで、いくつもの種類があった。
そして、その芸術度を見せる点があった。
その他、高齢者用自転車の展示。
連結自転車
ファットバイクのホイールの前輪ユニット
アメリカンなホイールとか
片手で漕げるハンドリムの電動アシスト版とか
需要があるのか、二人乗りシニアカーとか
そうそう、レバー式車いすもいくつか
あまりに機械的
動画でいつも見ていたMountainTrikeも居た。
以前、お取り寄せしたNu-driveがデザインを変えて展示していた。
http://www.nu-drive.com
試乗できるとのことで、借りてみるとブレーキの効きが良くなっていた。
今さら買い直すのもなんだなぁ。
と、やっと一通り見終わった。
(つづく)
そのフル電動の種類としての、こいつだ。
○http://www.gennymobility.com
http://www.gennymobility.com/Models.aspx
要はセグウェイの車いす版。
やはり運転する道具な訳あって、多少の慣れが必要。
加減速は体を前後にバランスを変えることによって調整する。
あわせてハンドルの左右の倒し加減で方向付けをする。
体の動きと進む方向のイメージを脳で一致させる必要があり、微妙な動きをしようとするとかえって動かなくなる。(^^;)
けど、楽しい。
この一言に尽きるところではあるものの、試乗するにも誓約書を書かされ、時間10分だけとの約束の上でそれもかなりの項目だった。やはり原付並みの機能を持っているのかな、と感じた。
価格も聞いて納得の日本円にして300万円弱!
さぁ、どうしたものか。(^^;)
つぎに、もう日本でも使っている話しもちらほらとある、SmartDrive。
試乗した感覚では、なかなか良い感じであるものの、機械を気にしたくてもまったく見えないのでかえって不安に思えた。それが良いのかもしれないが。
この様なオプションもあり、固定車以外にも使えそうだ。
と、電動の話しは終わって、でも上記Gennyでも使っていた背当てがかなり一般化しているようで、いくつもの種類があった。
そして、その芸術度を見せる点があった。
その他、高齢者用自転車の展示。
連結自転車
ファットバイクのホイールの前輪ユニット
アメリカンなホイールとか
片手で漕げるハンドリムの電動アシスト版とか
需要があるのか、二人乗りシニアカーとか
そうそう、レバー式車いすもいくつか
あまりに機械的
動画でいつも見ていたMountainTrikeも居た。
以前、お取り寄せしたNu-driveがデザインを変えて展示していた。
http://www.nu-drive.com
試乗できるとのことで、借りてみるとブレーキの効きが良くなっていた。
今さら買い直すのもなんだなぁ。
と、やっと一通り見終わった。
(つづく)
ドイツ紀行(2)
さて、いよいよ本題の福祉機器展、REHACARE2014です。
目的は一つ、ハンドバイクメーカーを見ること。
とは言うものの、サイトからの情報集で見る範囲とそれほど大きな差が無いことから、気が付けばそれほど写真は撮っていなかった。
なので、リンクの張り付けで。
○http://www.praschberger.com/
http://www.praschberger.com/en/handbikes/handbike-challenger/
○http://www.speedy.de
http://www.speedy.de/de/handbikes/
○http://batec-mobility.com/en/
http://batec-mobility.com/en/products
○http://www.proactiv-gmbh.de
http://www.proactiv-gmbh.de/handbikes.html
○http://www.stricker-handbikes.de
http://www.stricker-handbikes.de/en/produkte
○http://www.ottobock.nl/cps/rde/xchg/ob_nl_nl/hs.xsl/index.html
http://www.ottobock.nl/cps/rde/xchg/ob_nl_nl/hs.xsl/52228.html
と、順不同で。まだあるかと思ったけれども。
これらの製品群から一つの流れが見つけられた。
1)フル電動
2)電動アシスト
3)手漕ぎのみ
これは製品の種類ということに留まらず、売りとするチカラの入れ方の順番でもある。
それはどういうことか?
電動車いすを日常必要としない人も、生活の選択肢としての電動を取り入れたいのだろう、と見えた。
もう一つ、電動アシストに於いて、今年の製品の一つの傾向としてOEM化(OEM:ウィキペディア)があまりにも露骨であること。ほとんどがalba.de社製のユニットを使っている。
シュトリッカー社のものを使わせてもらったが、それも納得。
加速の滑らかさ、回生ブレーキの機能、大きさ。
あまりにも都合のいいデザインになっている。
これは使わない手は無いだろう。
そして、個人的に一番の目玉に見えた新商品。
Stricker社のMicro LOMO。
ブースで見ているそばから、問い合わせ、そして予約の注文票が飛び交う。
このメーカーでは既にほぼ同じ規格で16インチのLipo LOMOが販売されているのに、だ。
単純に考えれば、バッテリーが418W/h(16inch)から243W/h(12inch)に小型化されている訳で、これは単にその小型化が売りになっていると見ることができる。
どうやら伝え聞きであるところの、航空機への荷物としての搭載が許される大きさであるらしい。
飛行機に載せられ、レンタカーにも乗せられる。
ならば、12インチであることの小ささはそのまま利点となる。
人気は納得。
ハンドバイクすら無い日本とは、どれくらいの文化の差になっているのか計り知れない。
もう一度書くと、
1)フル電動
2)電動アシスト
3)手漕ぎのみ
(←いまここ)
ということになる。このことについては今後の研究課題としよう。
ちなみに、上記をもっと整理して
1)オートハンドバイク
2)ハイブリッドハンドバイク
3)マニュアルハンドバイク
としてハンドバイクの性能種別と呼ぶことで、アダプタ式であってもレース用と呼ばれる固定車でもそのカテゴリ決めをすることが可能だと考える。
目的は一つ、ハンドバイクメーカーを見ること。
とは言うものの、サイトからの情報集で見る範囲とそれほど大きな差が無いことから、気が付けばそれほど写真は撮っていなかった。
なので、リンクの張り付けで。
○http://www.praschberger.com/
http://www.praschberger.com/en/handbikes/handbike-challenger/
○http://www.speedy.de
http://www.speedy.de/de/handbikes/
○http://batec-mobility.com/en/
http://batec-mobility.com/en/products
○http://www.proactiv-gmbh.de
http://www.proactiv-gmbh.de/handbikes.html
○http://www.stricker-handbikes.de
http://www.stricker-handbikes.de/en/produkte
○http://www.ottobock.nl/cps/rde/xchg/ob_nl_nl/hs.xsl/index.html
http://www.ottobock.nl/cps/rde/xchg/ob_nl_nl/hs.xsl/52228.html
と、順不同で。まだあるかと思ったけれども。
これらの製品群から一つの流れが見つけられた。
1)フル電動
2)電動アシスト
3)手漕ぎのみ
これは製品の種類ということに留まらず、売りとするチカラの入れ方の順番でもある。
それはどういうことか?
電動車いすを日常必要としない人も、生活の選択肢としての電動を取り入れたいのだろう、と見えた。
もう一つ、電動アシストに於いて、今年の製品の一つの傾向としてOEM化(OEM:ウィキペディア)があまりにも露骨であること。ほとんどがalba.de社製のユニットを使っている。
シュトリッカー社のものを使わせてもらったが、それも納得。
加速の滑らかさ、回生ブレーキの機能、大きさ。
あまりにも都合のいいデザインになっている。
これは使わない手は無いだろう。
そして、個人的に一番の目玉に見えた新商品。
Stricker社のMicro LOMO。
ブースで見ているそばから、問い合わせ、そして予約の注文票が飛び交う。
このメーカーでは既にほぼ同じ規格で16インチのLipo LOMOが販売されているのに、だ。
単純に考えれば、バッテリーが418W/h(16inch)から243W/h(12inch)に小型化されている訳で、これは単にその小型化が売りになっていると見ることができる。
どうやら伝え聞きであるところの、航空機への荷物としての搭載が許される大きさであるらしい。
飛行機に載せられ、レンタカーにも乗せられる。
ならば、12インチであることの小ささはそのまま利点となる。
人気は納得。
ハンドバイクすら無い日本とは、どれくらいの文化の差になっているのか計り知れない。
もう一度書くと、
1)フル電動
2)電動アシスト
3)手漕ぎのみ
(←いまここ)
ということになる。このことについては今後の研究課題としよう。
ちなみに、上記をもっと整理して
1)オートハンドバイク
2)ハイブリッドハンドバイク
3)マニュアルハンドバイク
としてハンドバイクの性能種別と呼ぶことで、アダプタ式であってもレース用と呼ばれる固定車でもそのカテゴリ決めをすることが可能だと考える。
ドイツ紀行(1)
最初に、地理的関係からシュミッキング社に到着。
マジマジと工場見学をする。
加工場は撮影を自粛しておいたものの、組み立て中の機体は許可をもらってシャッターを下ろした。
こちらは子供用の機体ということで、調整用の穴がいくつも見えた。そして後日伺うと完成していた。
同行者と「色がかわいいねー」と言って見ていると、「のー、せいふてぃー」と一言。
その一言が頭の中にスッと入り込み、脳の中をぐるぐると走り回る感覚に襲われる。
「おおー、せいふてぃー」全てが腑に落ちたところで同時に声を上げてしまった。
つくづく、一つ一つに意味があり、ただ付け加えた部品ではなく、それ自体に意味があるところに感動。
こういうのがもの作りであり、にわかマニアの自分には気の届かないことなのだなと考えさせられてしまう。
そして、自分自身の側湾に興味を持ち、車いすの背もたれでそれを矯正する部品の開発をしていることを聞く。
既に製品化しているメーカーもあるとのこと。
(後日聞いた話しでは2年前にもリハケアで展示が既にあったらしいが、日本ではその情報すらないのが不思議だ)
シュミッキング氏に紹介されたメーカー
http://www.wolturnus.com
こんな固定車に採用されています。
http://www.wolturnus.com/products/rigid-wheelchairs/adl-w5-models/adl-w5-k
もう、側湾に対してはどうもしようがないだろうあきらめていたので、これは朗報でした。
この記事は時系列が2日に渡った話しをまとめているため、ごちゃごちゃしてます。
マジマジと工場見学をする。
加工場は撮影を自粛しておいたものの、組み立て中の機体は許可をもらってシャッターを下ろした。
こちらは子供用の機体ということで、調整用の穴がいくつも見えた。そして後日伺うと完成していた。
同行者と「色がかわいいねー」と言って見ていると、「のー、せいふてぃー」と一言。
その一言が頭の中にスッと入り込み、脳の中をぐるぐると走り回る感覚に襲われる。
「おおー、せいふてぃー」全てが腑に落ちたところで同時に声を上げてしまった。
つくづく、一つ一つに意味があり、ただ付け加えた部品ではなく、それ自体に意味があるところに感動。
こういうのがもの作りであり、にわかマニアの自分には気の届かないことなのだなと考えさせられてしまう。
そして、自分自身の側湾に興味を持ち、車いすの背もたれでそれを矯正する部品の開発をしていることを聞く。
既に製品化しているメーカーもあるとのこと。
(後日聞いた話しでは2年前にもリハケアで展示が既にあったらしいが、日本ではその情報すらないのが不思議だ)
シュミッキング氏に紹介されたメーカー
http://www.wolturnus.com
こんな固定車に採用されています。
http://www.wolturnus.com/products/rigid-wheelchairs/adl-w5-models/adl-w5-k
もう、側湾に対してはどうもしようがないだろうあきらめていたので、これは朗報でした。
この記事は時系列が2日に渡った話しをまとめているため、ごちゃごちゃしてます。
ドイツ紀行(0)
行きました、ドイツ。
見ました、リハケア。
肌で感じました、ハンドバイク。
ということで、ありがたいことにご案内をしていただきながら念願のドイツに行ってきました。
目的としては、
1)ドイツの国際福祉機器展、リハケアの見学
2)ハンドバイクメーカーの工場見学
3)ハンドバイクを育むドイツの道路の観察
といったところでしたが、3)についてはレンタカーの移動であり、今回ハンドバイクの持参はないので、どこまで感じることができるか少々不安が残るところ、今回はオトナな旅行ということで。
行きの飛行で読み更けた書籍
ふむふむと、なにか自転車と道交法の関係を知らなかった頃を思い出し、共に無知を知りながら、あ、ドイツ語の会話本も見ないで到着してしまった。
レンタカーに乗り込み同行者に運転を委ねて、いざ。