2011年10月06日
3輪の科学・6<可能性>
はじめに、これは自転車好きが個人的な思考をもとに書く、非専門的な自由研究である。
<今までの記事>
3輪の科学・1<転倒>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50647877.html
3輪の科学・2<転倒動画>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50653042.html
3輪の科学・3<リハビリと日常と競技と>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50664765.html
3輪の科学・4<駐輪>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50666104.html
3輪の科学・5<自転車の普通>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50666339.html
ーーーーーーーーーー
前回はひがみモードで書き暗いままなので、今度は建設的な内容で。
今のところ、ここという日本国産のハンドバイクのメーカーは存在せず、継続して販売しているのは外国産の機体を輸入販売している代理店ばかりなのが実情である。
(株)テレウス
http://www.terreus.co.jp/
チャリラボ
https://sites.google.com/site/charilabo/
(株)ARE
http://www.are-jpn.com/products/handcycle/top/top.html
また、個人的に参考にしている海外サイト
stricker
http://www.stricker-handbikes.de/home_dt/home_dt.html
bike-on.com
http://bike-on.com/
前回のブレーキの話題。特に昨今のピストに至っては後ろブレーキの有無のみが語られているところだが、これらハンドバイクにはほぼ”後ろブレーキは無い”!
だから違反?違反だから不可?
それでは自転車が持つ可能性は摘まれてしまう。
〜
話はそれてピストに関して諸説諸々あるところだが、問題となるところは後ろブレーキの有無が最重要なのではなく、固定ハブに対してそれを補うはずの後ろブレーキが無い、とその組み合わせを問うことなのではないかと思う。
確かに道交法上、自転車(道路交通法第2条11項の2)の決めがあり、前後ブレーキが必要(同第63条9項)との決めがあるため、それだけをつつけば、それこそが交通問題の根源のような捉え方をしてしまうのであろう。
〜
話は元に戻り、ハンドバイクについて。
日本 :ハンドバイクメーカー無し、バイクレーンの計画ー小
諸外国:ハンドバイクメーカー有り、バイクレーンの計画ー大
この比例具合、見逃すわけにはいかない。
ひょっとしたらの仮説として、この後ろブレーキが関係しているのではないか?と考えてしまう。
現状、私は代理店の説明のもと、アダプタタイプの自転車で公道(車道)を満喫している訳だが、最近思うこと「もしかしたら、道交法に抵触しそうだけど、障がい者がやっていることだしお目こぼし程度のことなのか?」ということ。
そこで、屁理屈として、現行のアダプタタイプのハンドバイクが抵触しないことを説いてみる。
ーーー
アダプタの起源でもあるアダプタとは、クランク駆動部のバイク部と、日常生活の車いすとの接合部のことである。
機能面だけで見ると、前輪駆動のクランク部が車いすを”牽引”している格好である。
クランク部が自転車として機能しているが1輪しか無いため前後という捉え方ができないため、駆動する1輪のみのブレーキを備えていることで要件を具備している。
とはいえ、社会通念上、緊急時の対応としてハブへのブレーキ(ディスクブレーキ)とリムへのブレーキ(Vブレーキ)の2重構造で制動機能を二重化している。
ーーー
とはいえ、道交法上の自転車は「2輪又は3輪」なので今のままでは、
●後ろブレーキ無しか、
●2輪もしくは3輪ではないので、
道交法上の自転車としての要件に抵触する。
その輪距の関係上、普通自転車の部類からは外れる訳だが、このままでは自転車でもなくなってしまうのではないかと不安が募る・・・。
もっともその回避方法として、車いす自体を介護用のブレーキを備えた機種にしてしまえばその要件を備えることができるが、ブレーキケーブルの処理、総重量について、本当にそれが日常仕様の車いすと言えるのであろうか?と疑問も残る。
そしてもう一つ。重要な仮説。ハンドバイクなどの3輪車に於いて「後輪ブレーキは転倒の危険があるのではないか」、ということ。
ただし、個人ではデータの取りようがないのでそれを証明できない。
車いすとは関係ないがもう一つ気になることが。
日本を代表するシマノ。なぜ日本にだけコースターブレーキの仕様が無いのだろうか?
これもハンドバイクの分布と重なってしまうのがなんとも・・・。
希望として、ハンドバイクが主体となり、それに見合った日常でも使いやすい車いす、もしくは車いすオプションが増えることを望みたい。
そのためにはその欠点である特性をより具体的に見つけることが必要だと思うし、そのためにも、もっと活用できる場が増えることが法規の上でも場所の上でも増やさなくてはならない。
まさに、卵が先か鶏が先かの話になってしまうかも知れないが、注目すべき防災と絡めても良いのではないかと思うのだ。
ちなみにハンドバイクについて、こんな記事がある。
ドイツ・シュトリッカー社の思いとして、“誰でも、どんな車いすでも走れる”という概念がある。このことはとてもすばらしことだと思う。
(株)テレウスの説明ページ:
http://www.terreus.co.jp/02handcycle/quality/5point.htm
さらにこの内容とは関係ないが、下記も参考に。
ハンドサイクルの歴史:
http://www.terreus.co.jp/02handcycle/geschichite/geschichte.htm
ハンドサイクルからハンドバイクへ:
http://www.terreus.co.jp/01top/handbike/handbike.htm
制御装置は、他者を守るためでもあり、自分を守るためでもある装置。
他者は歩行者が最優先であり、自車の速度を抑えつつ、自動車との接触もまた防ぐ必要がある。
歩行者との接触を避けるためにバイクレーンを望み、
自分を守るために自転車についての知識をよく学び、
自動車も含め道路でも秩序を再確認する。
もしかしたら、日本以外のハンドバイクが作られた国はこれらが行われたために後ろブレーキへのこだわりという作業をしないでも、その自転車の持つ可能性を追い続けることができたのかも知れない。
こんなことは夢物語か?なんて。
<今までの記事>
3輪の科学・1<転倒>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50647877.html
3輪の科学・2<転倒動画>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50653042.html
3輪の科学・3<リハビリと日常と競技と>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50664765.html
3輪の科学・4<駐輪>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50666104.html
3輪の科学・5<自転車の普通>
http://blog.livedoor.jp/tetchin01/archives/50666339.html
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前回はひがみモードで書き暗いままなので、今度は建設的な内容で。
今のところ、ここという日本国産のハンドバイクのメーカーは存在せず、継続して販売しているのは外国産の機体を輸入販売している代理店ばかりなのが実情である。
(株)テレウス
http://www.terreus.co.jp/
チャリラボ
https://sites.google.com/site/charilabo/
(株)ARE
http://www.are-jpn.com/products/handcycle/top/top.html
また、個人的に参考にしている海外サイト
stricker
http://www.stricker-handbikes.de/home_dt/home_dt.html
bike-on.com
http://bike-on.com/
前回のブレーキの話題。特に昨今のピストに至っては後ろブレーキの有無のみが語られているところだが、これらハンドバイクにはほぼ”後ろブレーキは無い”!
だから違反?違反だから不可?
それでは自転車が持つ可能性は摘まれてしまう。
〜
話はそれてピストに関して諸説諸々あるところだが、問題となるところは後ろブレーキの有無が最重要なのではなく、固定ハブに対してそれを補うはずの後ろブレーキが無い、とその組み合わせを問うことなのではないかと思う。
確かに道交法上、自転車(道路交通法第2条11項の2)の決めがあり、前後ブレーキが必要(同第63条9項)との決めがあるため、それだけをつつけば、それこそが交通問題の根源のような捉え方をしてしまうのであろう。
〜
話は元に戻り、ハンドバイクについて。
日本 :ハンドバイクメーカー無し、バイクレーンの計画ー小
諸外国:ハンドバイクメーカー有り、バイクレーンの計画ー大
この比例具合、見逃すわけにはいかない。
ひょっとしたらの仮説として、この後ろブレーキが関係しているのではないか?と考えてしまう。
現状、私は代理店の説明のもと、アダプタタイプの自転車で公道(車道)を満喫している訳だが、最近思うこと「もしかしたら、道交法に抵触しそうだけど、障がい者がやっていることだしお目こぼし程度のことなのか?」ということ。
そこで、屁理屈として、現行のアダプタタイプのハンドバイクが抵触しないことを説いてみる。
ーーー
アダプタの起源でもあるアダプタとは、クランク駆動部のバイク部と、日常生活の車いすとの接合部のことである。
機能面だけで見ると、前輪駆動のクランク部が車いすを”牽引”している格好である。
クランク部が自転車として機能しているが1輪しか無いため前後という捉え方ができないため、駆動する1輪のみのブレーキを備えていることで要件を具備している。
とはいえ、社会通念上、緊急時の対応としてハブへのブレーキ(ディスクブレーキ)とリムへのブレーキ(Vブレーキ)の2重構造で制動機能を二重化している。
ーーー
とはいえ、道交法上の自転車は「2輪又は3輪」なので今のままでは、
●後ろブレーキ無しか、
●2輪もしくは3輪ではないので、
道交法上の自転車としての要件に抵触する。
その輪距の関係上、普通自転車の部類からは外れる訳だが、このままでは自転車でもなくなってしまうのではないかと不安が募る・・・。
もっともその回避方法として、車いす自体を介護用のブレーキを備えた機種にしてしまえばその要件を備えることができるが、ブレーキケーブルの処理、総重量について、本当にそれが日常仕様の車いすと言えるのであろうか?と疑問も残る。
そしてもう一つ。重要な仮説。ハンドバイクなどの3輪車に於いて「後輪ブレーキは転倒の危険があるのではないか」、ということ。
ただし、個人ではデータの取りようがないのでそれを証明できない。
車いすとは関係ないがもう一つ気になることが。
日本を代表するシマノ。なぜ日本にだけコースターブレーキの仕様が無いのだろうか?
これもハンドバイクの分布と重なってしまうのがなんとも・・・。
希望として、ハンドバイクが主体となり、それに見合った日常でも使いやすい車いす、もしくは車いすオプションが増えることを望みたい。
そのためにはその欠点である特性をより具体的に見つけることが必要だと思うし、そのためにも、もっと活用できる場が増えることが法規の上でも場所の上でも増やさなくてはならない。
まさに、卵が先か鶏が先かの話になってしまうかも知れないが、注目すべき防災と絡めても良いのではないかと思うのだ。
ちなみにハンドバイクについて、こんな記事がある。
ドイツ・シュトリッカー社の思いとして、“誰でも、どんな車いすでも走れる”という概念がある。このことはとてもすばらしことだと思う。
(株)テレウスの説明ページ:
http://www.terreus.co.jp/02handcycle/quality/5point.htm
さらにこの内容とは関係ないが、下記も参考に。
ハンドサイクルの歴史:
http://www.terreus.co.jp/02handcycle/geschichite/geschichte.htm
ハンドサイクルからハンドバイクへ:
http://www.terreus.co.jp/01top/handbike/handbike.htm
制御装置は、他者を守るためでもあり、自分を守るためでもある装置。
他者は歩行者が最優先であり、自車の速度を抑えつつ、自動車との接触もまた防ぐ必要がある。
歩行者との接触を避けるためにバイクレーンを望み、
自分を守るために自転車についての知識をよく学び、
自動車も含め道路でも秩序を再確認する。
もしかしたら、日本以外のハンドバイクが作られた国はこれらが行われたために後ろブレーキへのこだわりという作業をしないでも、その自転車の持つ可能性を追い続けることができたのかも知れない。
こんなことは夢物語か?なんて。