格言根拠

2012年02月04日

3輪のキモチ

昨日、出掛けていた帰り道、ミニハンドバイク(12インチをこう呼ぶことにした)のドライブベルトを外した輪行状態で渋谷駅構内の長いスロープ(と言うより坂道)を下るつもりが・・・制御できなくなって暴走してこけた。T-T

いや、普通にハンドリング持っていれば良いのにブレーキレバー握っていたからだろう。
え?レバー握っていたのにねぇ。いやいや、もちろんまだ帰路で飲酒もしてないし。
でも、なんで何もできなくなったのか、なぜかわからない。
ホント、人に当たらなくて良かった。



気を取り直して、その先日でかけた先はこちら> 元気になる自転車を求めて
高齢者、障がい者向け自転車の試乗会でした。

本来、宣伝をすべきだったのだろうけど、恥ずかしさも相まっていまい・・・。
えー、私、今回は縁がありその委員を務めさせていただいております。(^^ゞ
自活研のKさんや、リエチ先生ことKさん(伏せ字の意味が無いか^^;)と同じ目線でお話しているだなんて、申し訳ないくらいです。
が、そこはそこ。これからの普段着のハンドバイクを主張してます。

で、委員会の実地検証ということで、試乗会が開催された訳ですが、今回のイベントは高齢の方の参加が多かったですね。後から知りましたが、新聞にも記事が出ていたとか。
それも珍しいものを見に来たのではなく、自分が使えるものを探している目をしているのが印象的でした。

残念ながら変わり種としては、テレウスさんからお借りしたNJ1と、自分のミニハンドバイクが一番の異種となり、上のリンクからもわかる通り、そのほとんどが道交法に合致した堅実な車体!?でした。

それでも、皆さん3輪になら乗れると直感したようで、室内会場でしたが活気にあふれた雰囲気でした。

その委員会(主催者のみ非公開)でも意見交換をしましたが、むむむ。ちゃんと伝えきれたのかなと。
その内容は今後の発表にお任せます。

この試乗会もできれば本当の路面でできれば良いのだけど、寒さや雨の悪天候を避けられるようにと、室内での試乗会なのだと聞きました。





そして、一晩経ってまた色々なことを考えてしまった。

どうしても一つどうしても拭い取れない不安。
ここではうまく乗れるけど、道路に出たら事故を起こしてしまうのではないか?
そして結局「キケン」というレッテルが貼られてしまうのではないかということ。

試乗会で用意されたのは前1輪+後2輪の3輪の形状だけであり、これはハンドバイクと同じ。
ということは、コケる危険の可能性も同じ。

自転車に限らず、車両に乗るために必要なこととは何か?
●走り出し
●曲がり
●止まる
これがすべて実感できたかが重要だと思う。

そのうちの走り出しに関しては、乗れるのかどうかを考える上ですべての人が実感して、良いか悪いかを会場の人も考え判断していた。

でも、残る二つに関しては、実感までには届いていなかったのでないか、と。
曲がることに関しては、まさに前に書いたこれなどがそっくりあてはまる > 3輪車の科学・1<転倒>

あわせて、歩道は平坦であるという”間違った”先入観を否定しなくてはならない。
これは2輪では感じる事ができなく、3輪になって初めてわかること。そしてそれが転倒につながる。
「3輪での歩道は、MTBでトレイルランしているつもりでなくはならない」これは断言できる。

そして、止まることに関しては、今回の機体はすべてレバーブレーキであり、握力や関節に問題があると制御自体に問題があることとなる。
ブレーキも、バンドブレーキ、ローラーブレーキ(シマノ)、キャリパーブレーキであり、手の不具合を考慮するとその他の構造を取り入れても良いのではないかと思った。

どうせ遅く走るのだろうからそんな大層なものはいらない、ということなのだろうか?
でも、それは逆だと考える。最近は介護用車いすでさえディスクブレーキが出てきたことがその現れではないだろうか。> カワムラサイクルのページ

それから、コースターブレーキ。自分のミニハンドバイクしかコースターブレーキの機体がなく、うまくその説明ができなかった。
シマノの製品群としてヨーロッパであればインター3でもコースターブレーキがある。

この差は?と考えると・・・なぜか冒頭のコケたことにつながった。
むむ、ひょっとしたら天からのお告げだったのか。

体がその操作に慣れていて、無意識に体が対応できるか。

レバーが圧倒的なのは、視覚情報と手の感覚が直結されて神経への信号の行き来が素早いのだろう。
一方、例えばコースターブレーキのように日本人には馴染みがなく、慣れていない物の操作は、頭で考えて操作している分、苦手で避けてしまっているのだろう。

ただし、その引き換えに受ける恩恵は大きい。
もっともハンドバイクの場合は握ることができなくてもブレーキ操作ができる。これは高齢者向け自転車も同じ。さらに体重の重力を使って力が入れられるのだから、子供にだって良い訳で、そこに必要なのは訓練だろう。

色ペンを選ぶようにレバーかコースターかではなく、ボールペンを使うようにレバーを使うのならば、毛筆を習うのかのようにコースターを習えばその恩恵を受けることができる。

そして上記の3点(走り出し、曲がり、止まる)を考えると、3輪を歩道上で使うということは基本的に速度が遅いほうがより安全である。
遅いと言うと聞こえが悪いが、言い換えれば、歩くこと、さらに欲を出してかけっこの置き換えくらいがちょうどいい。

ならば、このことを前提とした車種・道路があれば、それが仕組みとなる。
これが本来の歩行補助車なのではないか。と勝手に想像する。
そして、それでも体力が追いつかない場合に電動が出動すれば良い。

そして、車いす側がその置き換えにミニハンドバイクを使う、と。
これが、車いす補助車の利用方法の一つ、歩行補助車と同化する部分なのである。

車いす補助車の利用方法のもう一つ、それは自転車の置き換えであり、その象徴としてNJ1(これは一体型だが)を置いたわけである。

我田引水。

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