動画ターンシグナル

2012年02月25日

意見

ハンドバイクのライダー諸氏にお伝えします。

”速報”の記事で書きましたが、先日、国土交通省で行われた「第3回安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた検討委員会」の傍聴に行きました。

そこでの資料は下記リンクにあります。
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/cyclists/doc3.html

ま、難しい資料ですけど、一つ。
「安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言(仮称)(案) に関する意見募集について」
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/cyclists/pdf3/3.pdf
ということで、意見募集があります。

2/27〜3/2までという限られた期間ですので、すべてを把握するのは難しいかも知れません。

でも、注目すべきは交差点にしぼって出されているイメージ図です。
「参考資料2−3 交差点部の設計」
http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/cyclists/pdf3/9.pdf

これは、
◎歩道上にも横断歩道にも自転車の通行帯は設けず
◎車道上に自転車通行帯を設けて
◎自転車専用の信号機を設けること

また、
◎場合によっては3案の相互通行自転車道の整備もあり得る
としたイメージ図です。

これらは提言であり、法律ではないので”今すぐに必ずこうなる”ということではありません。

また、提言の中には<なお、道路標識等により歩道を通行することができることとされてい る場合、児童、幼児、高齢者等である場合、駐車車両があるなど車道や交通の 状況により自転車の通行の安全を確保するためにやむを得ない場合においては、 例外として、歩道を徐行して通行することができる。」を基本的な考え方として、 検討を行った。>と記述されています。

現行の道交法上でもある”身体障がいがある場合は歩道を通行可”とする流れも残るでしょう。

また、悲しいことに、そもそもハンドバイクなんて”普通自転車ではない”ので想定には含まれてはいないでしょう。

当日の委員会では提言中の上記にある”高齢者等”の”等”は3人乗り自転車などの子供のこと指すのではないか、と言う発言から、皆そちらに意識が向かいましたが、私たちハンドバイク乗りはそのことに気がつかなくていいのでしょうか?(委員会の現場はあくまで傍聴であり、言葉を伝えることはできません)

それでも、注意をしなくてはならないのは、この委員会でも共通認識としては、歩道上の”通行”は良くても”走行”はだめである、とう言葉と意味の使い分けをしています。

わかりやすく言うと、障がい者は自転車であっても歩道上をゆっくり走っている分にはいいけど、速いのは違うでしょ。と、言われることになる可能性もあるということです。

しかし、責められるという見方は正しくはなく、実際に歩道をビュンビュンと走れば、植え込みの段差などで自爆事故になることでしょうし、実際に歩行者との衝突も避けられません。これは経験済みです。

ただし細かく言えば、ハンドバイクは普通自転車でない以上、軽車両なので歩道を通ることもできないはず。(そのあたりは”大目に見てもらっている”ということです)

また、上に書いた遅い速いの差は速度にして7.5km/hです。たいていの機体ならば一番軽いギアで出てしまう速度でしょう。

ということは、それ以上の速度で走る場合は本来車道であり、提言が実現すれば普通にスピードを出して走りたければ、自転車通行帯を通ることを求められます。


提言はその通り、理想の将来像を描く作業です。
ハンドバイクが居る将来像もあるべき姿であり、そのハンドバイクの将来像も全体の一部であると私は考えます。

歩くような、ゆっくりとして速度で歩道を通ったり、
買い物で、通勤通学で、遊びで、と普通に道路を走ったり、
その先に他人と競い、自分に挑戦する、レースがある。

これって、理想のようで当たり前の気がしてなりません。

なんか、偉そうなことばかり書いてすいません。





前置きが長くなりました。
そこで、もし意見を書いてみたいと思ったら、

◎このイメージ図から自分たちがそこを走るとなったらどう感じるか、

ということを考えながら、ほんの一言でも伝えてみてはいかがでしょうか?

提言を具体的に”何ページのどこどこについて”と書けないのであれば、


<その他事項>として、できるだけわかりやすく簡単に伝えたいことを書く


と、受け取り側の混乱も避けられ、より意見が通じやすくなると思います。



最後に、ここでまたバリアができたら取り返すまでに多大な時間と労力を奪われてしまうのではないかと、それが不安です。地道な作業ですけど、まずは私たちが理解をはじめ、共生していることを発することからだと思います。

でわでわ

tetchin01 at 14:16│Comments(0)TrackBack(0)Hand Bike | 日記

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