2012年10月21日

中速の中のハンドバイク(その2)

2、中速グリーンモードとは

もう、このリンクを見てください。(と、ナゲヤリに。)
「自転車等の中速グリーンモードに配慮した道路空間構成技術に関する研究」
http://www.mlit.go.jp/road/tech/jigo/h20/pdf/report20-3.pdf

注視するのは、最後のまとめ部にある(P60)

「・中速グリーンモードの共存性分析「共存性」を[様々な交通モードが同一交通空間 内で共存していくための交通システムの能力]と定 義した.交通モード(の諸元,安全性能,特性)、道路空間(の配分とデザイン)、交通制度・規則・マナ ー(の設計・確立)によって共存性は規定され,こ れらを同時的に最適化する交通社会を設計していく ことが重要であると捉えている.」

とあるところの「共存性」である。

正直、この時点ですでに負けているとさえ感じている。何に負けているかといえば、自分のアイコンにも使っている「SHARE THE ROAD」。これは以前訪れたハワイにあったものだが、まじまじとアメリカ側から見せつけられて、それと日本をくらべてみれば、どうして共存性と言うあと付けの概念を控えめに出すのだろうか、と感じずにはいられない。

中速モードという概念を定着させたいとするならば、学会のセミナーでも発言があったように、交通手段それぞれの優先順位を明らかにする必要があると考える。

そこで、前号で触れたように「車いす」が「徒歩」の代替であるという視点から考えを始め、交通手段全体を代替という関係でつなげて行くと、結局、移動という行動の全ては「徒歩」の代替であるとの考えに行き着いた。

それを図化すると
b1歩行手段の代用

上記のように考える。
ちなみに、歩行補助車とは歩行以外で歩行者扱いされるもの全てであり、車いす、電動車いす、シニアカー等の総称として表現した。

次に、中速モードとの関係性から、低速・高速の概念があり、その概念を図に落とすと次のようになると考える。
b2歩行手段の代用

ただし、問題はバス、電車、モノレール等の故郷交通機関の扱いである。速度だけ、車輪数だけ、走行環境だけと切り口を断定してしまうと他の交通機関と同化してしまい、カテゴリー分けしづらくなるが、この図式化により、中速モードの次の部分とすると説明がうまく行く。ということは、公共交通はそれだけ本来は優先順位が高いということがいえる、と考えるのである。

ちなみにホノルルではスクールバスを朝の通学時間帯に自動車が追い抜くことは交通違反だと読んだ。

次に、歩行ができない(しにくい)者の視点から、歩行の代替手段と交通機関との関係性を図式化してみると、次のようになると考える。
b3歩行手段の代用

どうだろう、超小型車もしっかり当てはまる。ただし、個人的にはホイールハンドルでの操作に縛られたままというのはあまりにも健常者向けであり、そこに障がい者が融合する部分がどれだけあるのかが気になる。WCVだけだとしたら、あまりに寂しすぎないかと感じてしまうのである。

次に、今一歩戻り、なぜ歩行を基準線として考えたのかという発想を振り返ってみると、そこには兎にも角にも”3.11”があり、あのガソリン入手困難な状況を思い出さずにはいられない。あの状況下、結局は徒歩が頼りとなり、次いで自転車なのである。自動車も電車も目的地にどう向かうことができるかを考えた時、全ての選択肢は時間・経費・距離に関係がなくなり同列になる状況がそこにあった。
b4歩行手段の代用

結局のところ、ヒトは朝起きてから何をするか?床から起きて歩く。それが行動の基準である。
余談ではあるが、脊損は折れた骨が繋がってから何をするか。手を使って起きることから訓練の始まりである。起きられるようになってから、ケツを移動させる練習をし、ベッドから車いすに乗り移るように練習し、そうして初めて歩き出すのである。赤ちゃんが立ち上がって歩き出すまでの道のりと同じであり、いわば人生のやり直しだと私は感じたのであった。

では、ヒトは足を使って何をしているのかを、考えてみる。
つづく。

tetchin01 at 19:06│Comments(0)TrackBack(0) 車いす補助車等(仮称) | Hand Bike

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