必殺融合

2013年02月24日

モンキーライトと低速モード

「モンキーライト」

モンキーライト付けました。(後ろに車いすのホイールがあるからわかりづらいですね)
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これで田んぼのあぜ道もピカピカです。

こんなのです。


問題は、自分でそのパターンが見られないこと。
15km/hで走らないと綺麗なパターンにならないらしいこと。

これは見栄を張って走りなさい、ということだろう。(^^)
見られないのはつまらないから、そのうち都内ポタでもしようか。



「低速モード」

えー。小出しに、今回お取り寄せしたパーツおば。
ベルトドライブ用のスプロケットです。
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たとえ12インチだとしてもちょっとでもの高速化に憧れ、33Tから30Tへの変更を試みた。
結果、抵抗が強すぎるように感じた。ベルトの張りを強くし過ぎてしまったことも原因の一つかもわからないので、要再実走ではある。

しかし、12インチはやはり高速化すべきではないように思えた。
想定はあくまで電動カート(シニアカー)をハンドバイクで再現すること。
あちらの最高速は6km/hの規格であるところ、欲張って10km/hで再現できる組み合わせにしたところではある。

なぜ、そんなことにこだわるか。前にも書いたところ、中速グリーンモードという考え方。

国交省:道路政策の質の向上に資する技術研究開発 成果報告レポート
    自転車等の中速グリーンモードに配慮した 道路空間構成技術に関する研究
    http://www.mlit.go.jp/road/tech/jigo/h20/pdf/report20-3.pdf

中速があるのなら低速も高速もあるわけで、しかし、果たして車いすが低速という位置づけだけでいいのか?
そもそも低速ですらあるのだろうか?それに満足しているか?と疑問を感じたからだ。

極端に言えば、車いすが空飛ぶ絨毯であっても良い訳だ。
部屋の中では便利な道具でも外に出れば不便な場合がこれだろう。

健常の方にイメージし易いとすれば、事務用のキャスター付きのイスを部屋の中で使っている分には便利な道具だけれども、あれを屋外での移動ツールに利用するだろうか?
極端に表現すればそうなる。

一番欲しいのは電動のハンドバイクであるこれ。手動車いすと電動車いすを足したようになる訳で、使い分けをすることが出来のが電動のみとの差である。


ただし、日本では使うことができない。正直、速度的な規格さえ合わせられればシニアカーと同様に、歩行補助車と同じ扱いにしてもらいたいと切に願う。

かのオーエックス社でも以前製作していたようだが、いつの間にか姿を消してしまったようだ。

この動画は韓国でのもののようだが、あちらではどうなのだろうか・・・?

なお、参考に抵触する決まりをば。

(参考)
「道路交通法施行規則」(抜粋)
(原動機を用いる身体障害者用の車いすの基準)
第一条の四  法第二条第一項第十一号の三 の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
一  車体の大きさは、次に掲げる長さ、幅及び高さを超えないこと。
イ 長さ 百二十センチメートル
ロ 幅 七十センチメートル
ハ 高さ 百九センチメートル
二  車体の構造は、次に掲げるものであること。
イ 原動機として、電動機を用いること。
ロ 六キロメートル毎時を超える速度を出すことができないこと。
ハ 歩行者に危害を及ぼすおそれがある鋭利な突出部がないこと。
ニ 自動車又は原動機付自転車と外観を通じて明確に識別することができること。
2  前項第一号の規定は、身体の状態により同号に定める車体の大きさの基準に該当する車いすを用いることができない者が用いる車いすで、その大きさの車いすを用いることがやむを得ないことにつきその者の住所地を管轄する警察署長の確認を受けたものについては、適用しない。
(参考終わり)

とまぁ、無いものでだりをしても仕方ない訳で、ならば人力で解決してみようというのが、12インチこれである。(歩行補助車としてのハンドバイク)

ただし、この12インチを正当化しようとすると、その他の一般的なハンドバイクを自転車として認知して欲しいこと(車いす補助車としてのハンドバイク)と干渉し、ハンドバイクそのものがどっち付かずな厄介者になる可能性がある。例のピストバイクの対応を見てもその可能性は拭いきれない。

また、上記の通り、ハンドバイクをその使用形態により
1)低速モードとして”歩行補助車としてのハンドバイク”、
2)中速モードとして”車いす補助車としてのハンドバイク”
に割り振ることができるはずである。



「低速モードに対応するために」

そこで、一つ提案をしたい。
以前関わった「高齢者向け自転車」を見たときにを思ったことなのだが、「自動的に適度にブレーキがかかる装置」というのは如何なものかと。

少し前にホイールを組んだ時に使ったハブで、SRAM社のAUTOMATIXという遠心クラッチのハブギアというものがある。(http://www.sram.com/sram/urban/family/automatix
ちょうどこの逆の仕組みを想定したい。
発進と加速は負荷が少なく、ある程度から負荷が掛かる。
下り坂や平地でも加速し過ぎた場合に、勝手に“少し”負荷が加わる、そんな仕組みである。

加速に対してはリミッターという機能はオートバイなどにも見られた。
厳密に何キロと設定するためには電子制御など複雑な機能が必要となるが、この想定は「速度が出ていますよと気がつかせるのが目的である。

速度が出ているから物や人にぶつかりそうになり、あわててブレーキをかけることによってパニックになる。

のであれば、

速度が出そうな時にリミッター機能が働いて負荷が掛かる挙動を感じ、ブレーキ操作にカラダを動かし減速に備え、に気をつける。

要は事故を予防するための機能なのである。

気づかせる方法としては音や光もあると思うが、そこからカラダを反応させるには聴覚視覚から運動へと信号を変化させる必要があり、加齢とともにその反応も鈍くなるだろう。

しかし、車体が挙動を起こす、この負荷の掛かる現象は即ち運動するための信号に変わっているため気がつき易いはずである。その負荷により、電動と同じ6km/h程度にに抑えられる仕組みにすることができれば、例え機体が自転車そのものであっても立派に低速モードなのでる。

そう、それが例えハンドバイクであっても。
遅いハンドバイク、これも一つの方向性だと思う。

遅いだけなら加速を考えるだけでよく、ギヤなどの設定で実現は可能だろう。
ブレーキ操作が容易であれば上記のような自動機能は不要なはずだ。
ブレーキレバーは指先だけで行うブレーキな訳で、それ以外の方法を提案されていない。
なので上記は言わばブレーキ操作をアシストするブレーキと考えることができる。
ここで今一度、コースターブレーキについて見直して欲しい気もするのだが、如何だろうか。

そして、なぜハンドバイクにこだわるか。
疲れで立ち止まることがあることは”移動することをあきらめる”きっかけになり得る。
必要なのは移動し続けることであり、それが一つ一つ成功体験となるのである。
車いすが障がい者のシンボルマークあるのはその操作が面倒くさいことが前提になっているのではないか。




「シニアカーとハンドル型電動車いすと車いす補助車」

追記。
もう一つ、シニアカーとの親和性があるのはエレベータ及び駅の利用、その情報なのである。
鉄道各社ではシニアカーのことは「ハンドル型電動車いす」と称している。

例えば、JR。
http://www.jreast.co.jp/equipment/equipment_1/wheelchair/index.html

私鉄含め、駅情報にはこのハンドル型電動車いすの情報を見ることができる。
上記にもリンクがあるが、らくらくお出かけネット。これも利用価値が高い。少々更新が遅れがちな印象を受けるが、その場合でも直接確かめることもできる。便利になったものだ。

そして、大きさは長さ・高さが120センチ以内で、幅が70センチ以内とある。
たいてい、対応駅のエレベータの場合、12インチはほぼその規格通りなので問題なく使える。

ちなみに、ちょっと斜めに入るなどすると16インチと20インチまではなんとか入れるのであった。
ただし、20インチは完璧自転車だと思っているので、輪行体勢として袋入れなどしかる方法をとる必要はある。

その規格がいつの間にかできてしまっている現在、希望としては車いす補助車は16インチまで可としてもらいたいものだ。そうするば将来に向かって、手動電動、両方の可能性を残すことができるのである。

既存のインフラをもうまく使えば、可能性はとても大きくなる。
すなわち、これが車いす補助車の可能性である。

ということで、やっぱり12インチは遅くていいのだと再認識。組み直すか。(^^)



残った部品は16インチでもう1台組むのでる。おほほほ

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