研修荒川ミーティング

2013年03月14日

お節介

魚道って知ってますか?
釣り好きなのでとりあえず知ってます。で、

Wikipediaから引用
魚道(ぎょどう)は、魚の遡行が妨げられる箇所で、遡行を助けるために川に設ける工作物である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/魚道

川という本来あるべき道を堰により止められたことにより、魚の道が人間により作られた。
ここを道と認識して、その速い流れでも対応でき、外敵に狙われ易くなり、それでも通過したものだけが生き残れる、過酷な関門。

車いすで歩道を通るとき、その通り辛さから思わずその魚道の存在を思い出し、そしてこの記事を見たとき、さらにその思いが重なってしまいました。
他の方のブログ記事でまた目にして、やるせなさが。

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自転車の安全確保へ、車歩道の段差解消ブロック、設置者に撤去指導/川崎
2013年3月9日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1303080026/

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必要なのは、今すぐできる対処ではないと考えます。
反対に、個人が責任を持って通行できるのであればお節介となるであろうとも、あえて、そこを自転車で「通行するのか」、「走行すること」が望ましいことなのか「話し合いをする」ことが望ましいと考えます。
歩道であっても車道であっても、3輪で通行する環境はこれから先、必要不可欠だとこの場であえて主張します。全ての道にすぐさまある必要も無いでしょう。
まずは推奨される通路を探るというのも、その方法の一つだと思います。

付け加えて感じたこと。

>また、歩道の縁石に勾配を付けることで段差を解消する手法についても、「急勾配とならざるを得ないなど構造的な課題も出てくるが、道路の状況を踏まえながら実施を検討したい」とした。

>幅1・3メートルの歩道上を走行中、バランスを崩して車道方向に倒れたという。

この環境下では3輪の居場所は無いのでしょうね。
もはや3輪は車道でも歩道でも危険物扱いになるのでしょうか。

先の記事を見て思わず、もはや過去の話題となったブラックバスの害魚問題から端を発した出来事のことを思い出しました。
結局、流入した動植物のことは多く語られるものの、改良するための工事などによる、その生息する環境の変化について語られたことはあったのかな、と。

同様に、自動車と歩行者が通るように作られた道路に、自転車が通るための空間がどのようにあるのか語られたのかな、と。

ハンドバイクのある国々がこのような場合にどのように解決しているのか、残念ながら言葉の壁がありますが、できることなら知識を得たいと思いました。

その対比がきっと役に立つだろうと、希望を抱きます。



そしてまた、幹線道路にその空間を求められない時に地域まるごと空間を設定するのがゾーン30の手法であろうと考えます。

ただし、その場合でも、ただ速度制限をするだけでは形骸化することが避けられず、場合によっては危険が増す恐れがあるでしょう。

ある論文によると、ゾーン30の始りであるドイツでは、自動車の流入禁止を経て速度制限による通行許可をする歴史的背景があると読んだ記憶があります。後日、文献を探したいと思います。

もっとも、利用者と管理者の間に推進していく立場の第三者がいて、その存在が必要不可欠であろう、そのように考えます。

何事もないようにするため、理想像を追い求めるのか、蓋で塞いでしまうのか、そのような分岐点が迫りつつある。その様に感じる今日この頃です。



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