赤いヤツ改良

2013年03月31日

PREMIUM BIKE IMPRESSON

なかなかの花冷えでした。

今日は渋谷区神宮で行われた、自転車雑誌のBICYCLE CLUBが主催となるイベントに行ってきました。
試乗がメインのこのイベント、ハンドバイクなんてある訳もなし、私の目当てはトークイベント。
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一日通して数々のトークショーが組まれており、その中でも,


○「自転車の走行空間の未来」
○“ケルビム”スタッフ廣田圭吾氏の手組みホイールの作り方

この二つがお目当て。



○「自転車の走行空間の未来」
については、そのゲストが凄い。

>ゲスト:NPO法人自転車活用推進研究会小林成基事務局長、疋田智理事、馬場直子記者
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自転車そのものから、ハンドバイクが自転車の仲間であり、これからの気持ちの持ち様まで、最初から最後までお世話になりっぱなしの方々。
この組み合わせを見ずに何を見る?と言える、が、正直申し上げて観客はわずかだったし、録画もされている様子は無いし、これが誌面に載るだけなのかと思うと、もったいなさ過ぎる。





○“ケルビム”スタッフ廣田圭吾氏の手組みホイールの作り方

自己流のホイール組を変えたくて聞きに来ましたよ。
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最初に縦振れを取ることが知れたことだけで成果。ぉぃぉぃ

そのほんの後ろに、i-Linkのアウターを使ったワイヤーが。
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あまりにもったいないので、申し訳ないですが、以下に「自転車の走行空間の未来」を文字お越ししてみました。校正無しです。少し端折った部分もありますが、伝わってくれることを望みます。

疋)街の風景が変わってきたことを気づかれた方が多いと思います。特に交差点で何やら矢印のマークが付いています。これが何を目論んでいるのか、小林さんから。

小)(パネルを見ながら)こういう矢羽根という印を付けることによって、自転車が交差点を真っ直ぐに進めるようにしました。車が左に曲がれないんですね。

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疋)例えば札幌の例がわかり易いと思うのですが。

小)札幌のものを作った張本人なんですが、これ、昨年の10月に作りました。ガイドラインが11月に出ましたので、それよりも前に作っちゃったんです。前倒しして。国道で初めて作ったんだけど。ここを通る人たちの半分弱くらいの人たちしかここを通らないし。

疋)今までなら(交差点から)奥に入ってこう曲がらなくてはならなかったのに、真っ直ぐ行くことが曲がりなりにもできるようになった、この様なことに関して新聞読者はどのように反応しているのか?

馬)そもそも車道って危ないんじゃないの?という声がなんか聞こえるんですよね。今まで歩道を走ってきた方達ですし、それに警察官の方達も歩道を走っていることが多かったので、「どうして私たちが車道を走らなくてはならないの?」という疑問の声もあったりするんですよね。

小)よく言われたよね、車道走っていると「危ないから歩道を走りなさい」とかね。

疋)そもそも、この青いラインの意味を知っている人がどのくらいいるのかってことですよね。

小)札幌の例ですけどね、ここはビラも配り、それからここにずっと制服着た人を立たせて、警察にも協力してもらって、1ヶ月間に4回くらいキャンペーンをしました。
そうすると不思議なことにちゃんと車と同じように通ってくれる。札幌でおもしろかったのは、ここじゃないところ、印があるのは2カ所しか無いのですが、そうじゃないところで車道を走る自転車が目立つことになってきた。つまり、新聞なんかで一面に”自転車は車道だ、しかも通るところもできたよ”ってアナウンスすることによって、他の所でも増えてくる。それはね、一定の効果があると思うけど、全部がすぐには変わらない!

疋)進歩は進歩。もう一つのすばらしいところは、とにかくこれ、矢印が付いたこと。自転車が通るのはこっち側を行くんだよってことを示している。これをやるとね、やっぱり逆走が減るんですよ。

小)逆走も減るんだけどね、でもやっぱりわからない人がまだ居る。もう一つ褒めて欲しいんだけど、これ、車の停止線の前に停止線がある。北海道では多い、交差点を横切る一方通行の道から出てくる車が止まるようになった。

疋)でもやっぱり逆走は減ったでしょ。矢印を作ることによって、やっぱり人間てね矢印を逆に行くことに心の中に抵抗ができて、で、やっぱり自転車はこっちなんだなーってことになる。

小)札幌はね、ここは帯雪帯なんだよね、冬になると雪を積むところなんだよ。だから、雪が無い時には自転車を通す。ここは法定外の表示になる。だからこれは踏んでも良い。だけど、書いてあると踏まない。もっと凄いのは、白線のところに凹みがある。ランブルストリップ(ウィキペディア:ランブルストリップ)といってこの上に車が乗るとガタガタガタと音がするので、中に入ってこない。これは日本で最初に作るとなったので、徹底的にやりましたよ。

疋)ただ!これは一部なんですよ。
  ここ最近、自転車事故がことさらに報じられることが多くなったんです。ことさらにというより、悲惨な事故が報じられたんですけど、川崎の3人乗りのお母さんが倒れてお子さんが牽かれてしまった当事故なんですけど、各放送局が結論としてやっぱり、3人乗り自転車は危ない、確かに危ないということあるんだけど、新聞で報じられてどうだったの。

馬)新聞で報じられた時、yahoo国内ニューストピック2位になったんで、皆さんとても興味があるんだなと。新聞社内でも男性記者の奥さんが一生懸命読んでいた、と。

小)2006年に京都で踏切の中に前と後ろにお子さんを乗せたお母さんが入って行って、すき間にタイヤが取られて転んで取り残されたお子さんが電車にひかれる事故が起きて、これが(3人乗り)自転車を安全にしよう、というきっかけになった。その結果不思議なことに、重心を低くしようと、スタンドを掛け易くしようと、ふらつかなくしようと、でも、2輪なんだから転ぶんだけど、自転車って止まったら転ぶんだけど、今回の事故も狭い歩道で前から来た自転車を避けようとして、ブレーキをかけてスピードが落ちるから転んだ訳で、子供載せているお母さんにブレーキをかけさせちゃダメなんだよ。絶対に。
  問題は自転車云々ではなくて、子供やお母さんを守ろうという神経が無い、我々全体の問題だと思う。

疋)現地は狭い。でも自転車の量が多い。これはどのように記事にされたんでしょうね。

馬)大学の先生と同行して、これはどういう再発防止策が考えられるのだろうね、と話したところ、車道を走っている人もいて、あそこは踏切の前なんですよ現場が、なので車のスピードも遅いんです。なのでここは車道を走った方が良いんじゃないか、と。

小)車の人たちは迷惑がるだろうけれども、車に迷惑をかけるとさっと避けるんだけれども、良いじゃない。

馬)で、勇気づけられたのが、おばちゃんが車の前を堂々と走っていたんですよ。

疋)えらい!

馬)でも、文句を言わないんですよ。それくらいの余裕が生活道路ではあっても良いんじゃないかな、という風に思いました。

小)確かに、生活道路で車のスピードが30km/h以下20km/hに抑えるというふうにできているんだから、(欧米のように)やっちゃった方が良いよね。

疋)この問題ってね、マスコミ各社が全然気がついていないことがあってね、これね、シートベルトなんですよ。川崎の事故の時、どういわれいていたか。まず、3人乗りは危ない。次にシートベルトを付けていなかった。だから倒れた時に5歳の女の子は投げ出されて、後から車が来たんだと。だからシートベルトは付けなさい。私もそう思います。だけれども、これ逆に、先の京都の件でもし、シートベルトをしていたらどうなっていたか。
  考えて頂きたいのは、車のシートベルトと自転車のシートベルトでは意味合いがまったく違うんですよね。車が出すスピードは自転車で出せないし、放り出されて亡くなる事故が多かったからですよ。でも、自転車の場合というのは、そこまで必要があるのか。
  コメンテーターみたいな人がテレビに出て言うんです。「シートベルトを付けなくては危ない」確かにそうかな。だけどその一方でその人はなんて言うかというと、クリートあのビンディングペダルについては「あんなのは危ない」って、それじゃ逆じゃないですかって。ビンデングペダルっていうのは自転車と一体化するための装置であって、それがわかっていない証拠なんです。

小)新聞はどう?

馬)3人乗りは危ない、シートベルトをしていないというのは、新聞記者側からいうと事実を書いておこうという気持ちがあって、事実関係を書いた方が良いよね。ということだと。

小)読む方からすればそれが結末なんだなと・・・。
  京都の亀岡で起きた事件、抜け道にしていることがイケナイんだと思うんだけど、ガードレールが無くて信号も無くてと書くと、信号とガードレールを付けたんだからね。あれは意味が無いんだから。

馬)事故の後に現場に行ったんだけど、速度が速いんですよ。事故の後にですよ。

小)抜け道にしているから。そこに住んでいる人たちはスピードを出さない。幹線道路が混んで、脇道に逃げる人たちを止めないと意味がない。

疋)日本で足りないこととして、車道を分け合おう。ということですよ。ヨーロパである概念、生活道路
という概念、あの辺りはどうなっているんでしょうか。

小)2010年に警察庁は規制速度の見直しを終えて答申が出て、2011年全国35カ所でゾーン30をやると決まっているんだけど、まだやってない。

疋)ゾーン30というのはある地域内を時速30キロに制限しようという。

小)30キロとか、20キロとか、ドイツに行くと時速6キロまである。もう歩けと、車なんかだともうアクセルをあけられない。でも、駐車場に入ることはできる。通過交通をやめることをやってますよね。抜け道マップを作って、それを野放しにしていることが問題だよな。

疋)自転車事故のパーセンテージは

馬)全ての交通事故は11年前と去年を比べると、94万件から69万件。自転車事故は17万5千件から14万4千件で自転車事故の減り方は14%ということで、鈍化していて、あまり変わりがないということですね。

小)’70年頃、事故の死者が1万6千人、交通戦争といわれていたピークの時にこの時に自転車の死者の割合が12・3%、で、今が20%。

疋)で、由々しき問題が、事故全体から歩行者の割合がものすごく増えている。

小)状態別の事故の件数もあって、歩行者が亡くなったのは34.6%くらい、で、自転車は16%以上、足すと半分以上が歩行者と自転車によるもの。

疋)世界の先進国の中で諸外国は車の割合が5割を超えているのに対して、日本では歩行者と自転車が5割を超えている。これはどう考えれば良いのか。

小)これは(2011年)10月25日に警察庁が、自転車は車両だよ、車道だよと言った基本がね、データが出てきて、歩道を安心して走っている自転車が実は自動車にひかれている。で、歩行者も柵だとかで守られていると思っていると脇から出て来た車にひかれてしまうと。つまり、凄く丸めて言うと、安心していると危ない。ということ。

疋)ほんとの話し、どこが一番の差なのかなと言うと、歩道を歩くのが行けないのか、というか、緊張感と言うか責任感と言うか、そこいらあたりが足りないんじゃないかな。

小)平和な国なんだよ。すごく安心して暮らせる国なんですよ。

馬)安心というのは車に乗ってということなんですよね。
  国交省の方に取材した時に、道路というのはやっぱり車のことを考えてやるとおっしゃっていたので、やっぱり、車の安全というのを考えた結果、自転車とか歩行者とかあまり考えられていない。

小)国交省には自動車交通局はあるけれど、それ以外無いからね。

疋)自転車係はありますよね。(笑)

小)ヨーロッパと日本と比べて、何が徹底的に違うかと言うと、先ほどおっしゃったように生活道路の速度が遅いんですよ。東京だけで考えると30km/h以上って無いですよね。それが50km40kmが平気であるって言うのが、やっぱり人間が大事にされていないかなぁって思いますよね。

疋)現状ではたまらない中ですが、ここでこうやって集まっている人たちはわかっている人たちですし、自分を守らなくてならないし、また、自分の家族を守らなくてはならない。という中で、どうしても出てくるのは保険ですけれども、保険についてはエキスバート、馬場さんどうすべきか?

馬)ともかく入ることが一番です。

(場内爆笑)

小)まず自転車保険て選び方ってある?

疋)どういうのに入った方が。

馬)使い方によると思うんですね。大きく分けて、自転車保険に特化しているところと、個人賠償に特約を付けるケース。個人賠償に特約で付ける場合はプラスアルファで付けられるんですね。で、車も持っていないと、自転車もそんなに乗っていなくて、普段は買い物の時にしか使いませんよと、そういうときは自転車に乗っているときだけ使えますよと。そういうものもあるんですね。自分のライフスタイルに合わせて選んでいただいた方が良いと思います。
  絶対入った方が良いです。

小)子供がいる人は学童保険とかにも付けられるよね。

疋)値段はどんなものなんでしょうね。

小)年間で言うと高くなるよね。普通のヤツなら1万円くらいするよね。

疋)宣伝ではないけど、例えばJCA。自活研とか入っていると付いてくる。
  これがあると安心。自分がひかれたときというのではなくて、自分が何かの拍子に他人を傷つけちゃったりした時、こういう時に保険が下りないというのは本当に困る。

小)すごい賠償学なんかもあるよね。

馬)5千万とか、7千万とか。この前、衝撃だったのが、中学生の男の子が塾の帰りに自転車で鬼ごっこをしていたら、男性にぶつかってしまって、仕事ができないと2・3ヶ月の費用として2千万くらいの請求があったと。

小)子育て中の家庭には絶対払えない。

馬)だから、最悪、自己破産とかいうこともあり得るんですよね。
  ご家族からしてみると、一番辛いのは損害賠償で争いがあった場合、子供さんが(法廷に)本当に出なくてはならないということがあり、なんとか和解に持って行こうという。

疋)例えば、前に渋谷であった事故でも2千万。

小)いや、ちょっとしたことでも2千万は行きますよ。

馬)裁判所の判断自体が、前は歩行者を自転車はニヤイコール(同等)と考えていたのが、今はもう歩行者より自転車の方が交通強者だと考えている。

小)では、歩道上の自転車は全責任を負うと言う考え方です。いやだから、そういう不幸を無くすためにも、歩道を自転車で走っていいという風に言えるのは、フランスやドイツでは8歳未満ということなんですね。ドイツ人に、じゃあ日本人は8歳未満なんだなと言われるくらい。
  日本でも子供達は6歳くらいまでなんだと思う。それ以上になったら、例えばフランスなんかは10歳くらいまでの移行期間があって、でも10歳になったら車道だよと、もう大人だよと。子供達も大人になりたいと思う訳だけど、日本は大人になれない。大人になるためにはこういう(矢羽根の交差点)ものを作る必要がある。
  東京が作った(矢羽根の)交差点では、札幌などで作ったノウハウが活かされていない。ポイントは一つでね、矢羽根の幅が1mあるんです。で、交差点を外れると白い反射板が付いている。東京で作ったのは幅60cmです。しかも夜になるとほとんど見えない。
  つまり、自転車で歩道を通るのが安心だと思っている、自転車で車道を通るのが怖いと思っている。理由は、車がいつはねるかわからないと思っているんだけれども、車が気がついてくれないということは認識していない、これ(矢羽根など)を書く時に気をつけなくてはならないのは、車のドライバーが見やすくする、認識するということなんです。それに慣れていけば、車も自転車もうまく乗って行ける。これヨーロッパで10数年かけて実証されている訳で、日本は始まったばっかりだけれども、やっぱり、作るならちゃんと、僕はこれ紙に書いて色紙置いて、車と自転車で実証実験までして、幅は1m無くちゃいけない。じゃ、夜になったら反射板が無くちゃいけないということがわかっている。
  みんながそういうのに慣れて、誰でも大人はあそこを走ることがわかってくる。そのためには、公務員が自転車に乗る時にはちゃんと守ってください。車道を通りなさいと、左を通りなさいと、信号は止まりなさいと。警察官が信号で止まっているのをひょいっと抜いて行くヤツはいないんだから、そういうお手本を示さなくてはいけない。ここにいる人達も率先してそれに参加して欲しいと思います。

疋)馬場さん、今後どのようになって行けば良いと。

馬)やっぱりこういうところにこられている人たちがオピニオンリーダーになってではないですけど、身をもって「俺達は正しくシェアザロードをしているんだ」とビギナーの人に説いてあげることが社会をちょっとづつ変える秘訣になると思います。

小)こういう矢羽根なんか作ると議論になるのは、サイクリストの方達なんですよ。サイクリストは車と一緒の速さで走るからシェアザロードといても車と自分だと思ってる。違うんです。ママチャリがこういうところ(矢羽根)を走り始めたら邪魔でしょうがない。ね、のろのろ行く訳ですよ、僕もそろそろ危ないんだけども、それをビッと抜いて行く訳ですよ。で、じゃまだと、この道はサイクリスト専用にしろと。ママチャリなんか歩道で良いじゃないかと。そういうことじゃない、シェアザロードというのは、ママチャリも走る人も車も、みんなで安全に快適に走れる道を造るということ。

疋)例えば、オランダなんかおばあちゃんのダッチバイクなんか、結構なスピードで行くんでね。で、ああいう乗り方も悪くないと思うし、で、遅い自転車がいてシェアし合うでしょ。

小)赤ちゃんとか子供をね、前に載せるカーゴバイクていう前2輪の3輪車なんかいっぱい走っていますよね。日本はあれが無いのが困るんだけれど、ああいうものだってスピードはあまり出ないんだけれども、それをちゃんと車も自転車も大事にする。

疋)歩道のママチャリが車道を走るようになったら、それはそれで良いと思うんです。

小)まだ始まったばっかりけれども、どんどん広がって行くように応援しないとね。
  アンケートとると、批判的なコト書くヤツが居るとシュッとなる。(しぼんでしまう)

疋)行政ってそういうとこってりますよね、民の声に弱いから。そうすると元の木阿弥に戻って、また一からなんてね。

小)そうならないように。

疋)ガソリン価格ももっと上がるでしょうから、そう、ならざるを得ないでしょうと。

小)サイクリストは社会の最前線に、最高にトップを走っているんだって、誇りを持って欲しい。


tetchin01 at 22:28│Comments(0)TrackBack(0)日記 

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