バリアフリーしましょう歩道を作るという考え方

2015年12月17日

パブコメ

さぁさぁ、パブコメの募集が・・・と、後4日だ。(^^;)

ーーーーー
「自転車ネットワーク計画策定の早期進展」と「安全な自転車通行空間の早期確保」に向けた提言(案)に関する意見募集について

http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=155150607&Mode=0
ーーーーー

冷静に考えてみると、提言(案)に関する意見募集、であって当たり前ながら、提言そのものがどうなの?と聞かれているわけだ。

それでいてこの期間、そしてこの時期。もー。

こういった貴重な機会を逃すのはもったいない。
何かたった一言でも出した方が良いかもね。



というわけで9日付で出されている原案をやっと読み込めた状態で、さてはて、ハンドバイク的に何をどう表現したものか。

読み解くにあたってポイントはこうだろう。

 完成形態 ー 自転車道     (1)
 暫定形態 ー 自転車専用通行帯 (2)
        車道混在     (3)

以上の3形態をどのように決定、整備、見直し、再整備をするのかを決める手順を整理したもの。
その是非を聞かれている。単純に表現すればこのような感じだろう。

自転車専用通行帯と車道混在を、いわゆるブルーレーンと矢羽根のそれぞれの組み合わせに限定し、その整備方法も単純に選択できるようにしたことは、作業が明瞭であり、走っている側もこれがどちらなのか理解しやすい仕組みとなり、とても良いと思う。

しかし、問題は完成形態としての自転車道の表記だ。
それがどのような構造なのか具体的には不明なままで、この提言のなかに突如として「完成形」として現れる。

そもそも、「自転車道」は過去から道路構造令に定められているものであり、それができないがために自転車歩行者道が頻発したわけではあるけれども、その道路構造令を忠実になぞった結果が「ガードレールで囲まれた、細い、相互通行の自転車道」なわけである。

今さらその失敗を繰り返すわけはあるまいし、するとそれを改良する手本が考えられているのだろうと推測するが、その具体的な表記は無く、唯一あるのは、「道路構造令の改正についての検討も必要であろう。」(P15、No.5-6)の一文と、付属資料のイラストである。

完成形態として、縁石等で物理的に区切られた自転車道と、自転車専用通行帯として視覚的分離をしたものとの2種類が示されている。

何を恐れているかといえば、前者の縁石等の物理的工作物で囲まれた道路が、自転車道の幅員などに具体的な数値が設定されていないままできることであり、そしてそこが唯一の「自転車道」になることである。

本当の本当に、そこでハンドバイクが存在することができるか?
この一点に尽きる。

提言まではいい。果たしてそれが道路の現場に届くのかが疑問であり、普通自転車でない自転車との多様性を強調しなくてはならない事柄でもある。

物理的分離も縁石などで「連続して分離」されるのが本当に「最終形」であり「理想像」なのだろうか?

例えば下記のような整備方法もまた有効になり得る。
http://www.zicla.com/noticia/537/barcelona-sigue-escogiendo-el-separador-zebra-de-zicla
43



以下、翻訳サイトからの直訳ーーーーー
再生プラスチックから完全にZicla製自転車パス区切りZEBRAは、この象徴的な遊歩道を受けた最後のモデルチェンジ以内にバルセロナでのAv。ジョセップTarradellasに設置されています。このように、バルセロナは自分の自転車レーンを使用するサイクリストの安全性を改善するために、セパレータZEBRAでの信頼を更新。
ーーーーー

ということで、個人的な感想としては、あまりに現時点だけに的を絞ってまとめられている印象が強い。
されどマイノリティであるハンドバイクがいくらその存在を主張しても届かない現実もあるわけで、最終的に伝えるべきことを伝えるしかないのだろう。

「完成形では普通自転車ではないハンドバイクが走ることができる環境も作ってください。」と。

残る数日、もう少し考えを巡らせてみよう。


【追記】

後半の付属資料に「完成形態」の数値が記載されていた。

【図11】に、双方向自転車道は2.0m、自転車専用通行帯は1.5mとある。

提言の本文でも、もう少しわかりやすくしてもらいたいところ。

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
バリアフリーしましょう歩道を作るという考え方